書類選考と面接の際にかならず問われる志望動機。
筆記試験や体力テストで一定水準の点数を取ることはもちろんですが,採用を担当する面接官や人事担当者を納得させる志望動機がなければ,内定をもらうことは難しいでしょう。
どんな志望動機を書けば合格できるのでしょうか。
インターネット上に,様々な例文があったので,いくつか紹介したいと思います。
消防士・消防職員の志望動機について
私が消防士に興味を持ち始めたきっかけは10才上の長兄の影響があります。
消防士として、自分の仕事に誇りを持ち、生き生きと活躍している兄を見て、中学生だった私は、将来絶対に消防士になりたいと思ったものです。そして、今もその気持ちは全く変わっていません。
私は、この一年間、毎日体を鍛えてきたので、体力には自信があります。この体力を活かし、訓練に打ち込み、頼れる消防士になって地域の皆さんに貢献したいと思っています。
出典:消防士の志望動機なんですが
私は昨年の3.11東北大震災の被災地・石巻へ復興支援のボランティアに2回行きました。
大川小学校跡地付近で作業する中、地元の方の話を聞き人命の尊さを今まで以上に実感しました。
その頃から人命を守り人の為になる消防士に絶対に進もうと決意しました。
又、格闘技を10年間続けており、体力と精神力には自信があり、今まで取り組んできたことが最大に活かせる天職だと思いました。
採用された後は毎日の訓練に励み早く現場で活躍できる様努力したいと思います
出典:消防の志望動機の添削お願いします
私は、サッカー部に入部しており、キャプテンをやっていました。
なので、体力には自信があります。
そのなかで、責任感も身に付けました。
地域の人々の命を守るという
責任のある仕事は絶対にやりがいがあり、人の役に立つ仕事をやりたいと思っていた自分自身に消防隊員の仕事を天職にしたいと思い志望しました。
出典:今消防士の志望動機を考えています。 文章力が
私が消防官を志望した理由は、小学生の頃、友人の家が火事になってしまったことがきっかけです。友人の家が火事になり、ただ呆然と見ていることしかできない自分に無力感を感じました。
その時、消防官の方々が危険を顧みず消化活動されている姿を見まして、私もあのような頼りになり、人々の幸せや命を守る消防官になると決め、消防官を志望致しました。
出典:消防の志望動機について添削お願い致します。 私
私は東日本大震災での消防士の活躍を見て、私も将来、消防士として人の命を助けたいと思い目指すきっかけとなりました。また実際に被災地に行きボランティア活動をしたり、説明会、救急講習を受けたことで、消防業務をさらに知ることができ、さらに興味を持ちました。なので将来は生まれ育った○○市で市民の安全を守っていき、安心した街づくりに貢献したいと思い、志望しました。
出典:消防士目指してます。 きっかけと志望動機につ
私は幼いときから人命救助に関心がありました。中学校三年時に普通救命講習を含む授業を受け、初めて正しい心臓マッサージの方法を知りました。この経験から正しい知識と技術がなければ人は救えないと思い、人命救助について調べ始めました。その過程で消防官の重要性を知りました。私も一般市民の方が火災、風水害等に遭われた時にはいち早くかけつけ、少しでも多くの人命救助に貢献したいと強く思い消防官を志望致しました。
出典:消防官の志願動機の添削お願いします。
私が中学生の頃祖母がけがをしてしまったことがあり救急車を呼んだところその救命士の迅速な対応と適切な処置をしてくれました。その姿をみた私は自分も将来は救命士になって多くの人の役に立ちたいと思うようになり志望しました。
出典:消防士の志望動機の添削お願いします。
私は、2007年の新潟県中越冲地震の時に、命懸けで被災者を救う消防隊員の姿を目にして大きな感動を受け、正義感のある消防士になることを決意しました。将来は一消防士として、地元である〇〇市民の安全を守り、みなさんが安心して暮らせる街づくりに貢献したいと思っています。
出典:高校三年の女子です。 消防士の採用試験が明日あ
200X年X月に発生した△△山火災がきっかけで消防に興味を持つようになりました。
初めて災害を身近に経験したことで、災害に対する恐怖、災害予防の重要性を改めて感じることができたからです。
私は○○で生まれ育ち、過ごしてきました。この○○は沢山の思い出や大切な人たちの居る街です。そのかけがえのない街を守ることに貢献したいと考え、災害への対応や防災、また人命救助の専門である消防を志望しました。
出典:消防への志望動機&自己アピールです。 エントリ
元消防士から志望動機のアドバイス
上記であげた例も,それぞれ志望動機としては良いと思います。
しかし,消防士になる為に今までに自分がどんな勉強や努力をしてきたか答えられると,もっと良いでしょう。
付け加えるなら,消防士になったら,どんな業務や仕事(例えば救助隊や救急救命士等)に付きたいかなども答えられるようにしておき,その為に自分が努力したこと・これからどんな勉強や技術が必要かも答えられると良いと思います。
採用を担当する人が一番知りたいのは,「本当に消防士として働く意欲はあるのか?途中でやめないのか?」「数ある職業の中から消防士を選んだ理由は何か?」「なぜ,この自治体を受験したのか?」です。
はっきり言って,体力に自信があって命を救いたいだけの理由ならば,自衛隊でも医者でも警察官でも良いのです。
なぜ,消防士でなければいけないのかという理由を明確にして,自分だけの言葉で伝えることができれば,それは素晴らしい志望動機になると思います。
『私は,〇○震災を経験して,自分が人のために・・・・』
『火事を見て・・・交通事故を見て・・・・』
なんてネットに落ちてそうな志望動機は,最初から聞く気が無くなります。
あなたの志望動機は,あなたにしか作れません。
採用試験の最終合格に向けて頑張ってください。
続く