消防車のオイルパンヒーターについて
オイルパンヒーターとは?
オイルパンヒーターとは,寒冷地などで使用される車両に搭載されているエンジンオイルを温めるための装置のことです。
消防車にはオイルパンヒーターがついている車両が多いと思います。
なぜエンジンオイルを温める必要があるのか?
エンジンオイルは温度によって粘度が変化する特性があるため,低温や低圧の環境ではエンジンが正常に始動しないことがあります。
そこで,オイルパンヒーターの出番です。
オイルパンでエンジンオイルをあらかじめ温めることで,エンジンを正常に始動しやすくするわけです。
車内の温度とは関係ありません。
ポンプ車などの消防車の取扱説明書を読んだことがありますか?取扱説明書に外気温が低下するとエンジンオイルの粘度が増し,エンジンが始動しにくくなると記載がしてあるものもあります。
注意事項
出動する前には,必ずオイルパンヒーターのコードを抜きましょう。コードを抜かずに走行すると・・・コードが断裂したり破損します。ねじ込み式のコネクターで接続するタイプと磁力で接続するタイプのものがありますが,必ずコードは抜きましょう。あと,車輪止めも忘れずに!!!
消防車とオイルパンヒーターに関する私の見解
寒冷地仕様の車両だけでなく,エンジン始動後,暖機運転する暇もなく出動する緊急車両に搭載されていることから考えると,オイルパンヒーターは,エンジンの始動と直後のエンジンにかかる負担を減少しているのではないかと思います。
参考記事 不凍液の使い方
https://fire119matome.blogspot.com/2018/11/sinkuuponpuhutoueki.html?m=1