しかし,最近では女性消防士も少しずつ増えているというのをご存知でしょうか。
また女性消防士に憧れている方も多いと思いますし,女性消防士になるためにはどうすればいいのかも気になるところです。
ここでは,女性消防士になるためにはどうすればいいのかという点についてまとめていきたいと思います。
女性消防士になるには?
女性消防士になるためにはどうすればいいのでしょうか。まず,消防士(消防職員)全体で見た女性の割合について見てみましょう。
女性の消防職員5%へ 倍増目標、26年までに
2015/7/30付 日本経済新聞
総務省消防庁は30日までに、全国の消防職員に占める女性の割合を、現在の2.4%から2026年4月までに5%に引き上げる数値目標を初めて定め、各市町村の消防本部に女性職員の増員などを要請した。警察官の8.1%、自衛官の5.7%より低い現状を改善し、女性活用を進める。
消防庁の調査によると、4月1日時点で全国の女性消防職員は3875人。女性がゼロの本部は38%の288に上り、うち19は「女性は採用しない方針」と回答するなど、女性増員に消極的な本部もあった。
このため、消防庁は、各市町村の消防本部は毎年の女性採用数を2~2.5倍に増やし10年間で比率を倍増させるとともに、300人規模の本部は現在の比率にかかわらず5%に引き上げるよう要請。女性がゼロの本部は早期の解消と、可能な限り2人以上の採用を求めた。
女性用の浴室やトイレ、仮眠室など当直勤務のための施設の整備を進める。受験資格に身長や体重などの身体的条件がある場合は、妥当かどうかを見直すべきだとしている。
消防庁は「体力勝負と思われがちだが、防災指導や指令など女性が活躍できる仕事もたくさんあるので、ぜひ応募してほしい」としている。〔共同〕
引用:日本経済新聞
つまり,男性消防士は98%程度,女性消防士は2%程度となっています。
ほとんどの消防士が男性ということもあり,女性消防士になることはとても難しいように思われるかもしれません。
実際に女性消防士を募集しているところは,都市部に多いため,地方で女性消防士になろうとしても,なかなか難しいことがあるようです。
しかし,女性消防士の採用に関しては,男性消防士と同じように採用となりますので,採用試験の流れ自体に変わりはありませんし,国の方針で女性消防士の割合をあげると言っているのでチャンスです。
ただ,身長制限や体重制限,視力制限などが設けられていますので,その辺りは確認しておく必要があります。
東京消防庁の女性消防士身体基準
参考までに、過去の東京消防庁の女性消防士に対しての身体基準を記載しておきます。◯身長:155cm以上
◯体重:45kg以上
◯胸囲:身長の大体2分の1以上
◯視力:矯正を含み、両眼で0.7以上、一眼で0.3以上、赤・青・黄の色彩が区別できること
◯聴力:左右ともに正常
◯肺活量:2,500cc以上
大体このようになっていますが,これだけが採用の基準となるわけではないようです。
女性消防士に対する教育について
女性も男性と同様に消防士の採用試験に合格すると,消防に関する知識や技能の習得・向上のため,各都道府県の消防学校で教育訓練を受けます。また,将来的には幹部になるための知識や技能の能力を更に向上させるため,消防大学校(東京・調布市)で高度な教育を受ける機会もあります。女性に対する支援制度について
出産・子育てについて
消防士は公務員なので,県庁や市役所などの職員と同様に所定の福利厚生が定めれらています。出産及び子育てについては,法令等で定められた休暇等の制度を活用できます。例えば,産前産後の休暇があります。他には育児休暇があります。
以下に紹介するのは,休暇については各消防本部や自治体について多少の差異があります。
詳細に知りたい場合は,採用を希望する消防本部に問い合わせをお願いします。