2018年11月末に発生した,ホームセンターコーナン千里山田店1号館での火災事故をきっかけに,ボタン電池の正しい廃棄方法について様々な情報が多数出回っています。
ボタン電池の廃棄方法などについて,まとめてみました。
火災の規模は,鉄筋2階建ての店舗延べ約3000平方メートルがほぼ全焼したと報道されています。その後の現場検証や火災原因調査などによって,保管していたボタン電池が出火元である可能性が高いと判明しています。
火災の規模は,鉄筋2階建ての店舗延べ約3000平方メートルがほぼ全焼したと報道されています。その後の現場検証や火災原因調査などによって,保管していたボタン電池が出火元である可能性が高いと判明しています。
ボタン電池の廃棄方法と誤飲防止についてまとめました
電池は絶縁処理しない状態でまとめて保管すると,電極同士が接触するなどして電圧の高い電池から低い電池に電気が流れ,過充電の状態となることがあります。ボタン電池は,棒形の乾電池と比べて薄いため,電池同士が重なりやすく,過充電が起きやすいです。そして過充電となった電池は発熱し,破裂や発火につながることがあります。
使い終わった電池でも,完全に電気がなくなっているわけではないので,廃棄時の取り扱いは注意してください。ボタン電池は廃棄時に両面をテープで絶縁するのが正しい手順とされていますが,その手順を怠っていたのが原因らしいです。
ボタン電池の廃棄の原則
- 電池の端子部分にテープを貼り絶縁処理してから捨ててください。
- 各市町村によって,ごみの捨て方が違いますので,指示に従ってください。
※電池の回収ボックスについて,実は回収対象電池とブランドが決まっています。この回収対象品以外は入れないようにお願いします。
※ボタン電池の回収ボックスがある背景として,1992年に乾電池の水銀ゼロ化,1995年に水銀電池の生産及び販売中止等になっています。しかし,ボタン電池に関しては性能面・品質面の理由から微量の水銀が使用されている製品があり,完全な無水銀化が実現していないとのことです。
その他注意事項
ボタン電池に別の金属が接触しても電流が流れるため,同じように発火するおそれがあります。また,複数の電池や金属を袋などに混ぜて保管するとプラス極とマイナス極がつながり,ショートする可能性があります。よくある事例として,ネックレスやヘアピン,鍵なども導電物になるので,一緒に保管するのは危険です。
今回の原因となったのは防犯タグに使われていたボタン電池のようですが,子供のおもちゃなどにも使われていることが多いので誤飲防止も含めて事故防止に注意お願いします。
ボタン電池の誤飲防止
消費者庁の発表によると,子どものボタン電池の誤飲に関する情報として,ボタン電池は,誤飲時に食道にとどまり,放電の影響によって短時間(僅か1時間)でも潰瘍ができて穴が開いてしまうなどの重篤な症状を生じることがあり,場合によっては死に至るなど大変危険と発表されています。
子どもがボタン電池を誤飲してしまった場合の対処法は,すぐに病院へ行ってください。
電池の種類が分かるのであれば,病院の医師に伝えましょう。レントゲンを撮ってもらえば,ボタン電池の有無は確認できますので,誤飲した可能性がある場合も受診をお勧めします。