気づかせる指導
この段階までくると,新人も少し仕事に慣れてきていると思います。しかし,ここで指導を終わりにすることはできません。今の仕事に工夫や改善をできる人材が求められるので,「教え過ぎの指導」を何年も続けることはマイナスです。自分で考えて創意工夫できるように促す指導に切り替えるタイミングが重要です。
具体的に説明したいと思います。
1 準備する
・これまでにできている部分を評価する・新たに何をどこまで学ぶかを示す
・技術を習得することが自分にどんなプラスをもたらさすか気づかせる
2 手本を見せる
・ポイントを強調しながら手本を示す・質問することにより本人に気づかせる
3 実際にさせる
・新人にさせてみて,必要があれば援助する・できるだけ新人の自主性に任せる
4 結果を見る
・よくできている部分を具体的に褒める・結果のフィードバックをさせる
・改善点を挙げ,もう一度チャレンジするように励ます
指導者側の心得
・質問をして,さまざまな角度から考えさせる・新人が自分の力で「気づいた」という達成感を経験させる
・新人の意見にフィードバックをする
この段階まで成長してくれれば,仕事を任せても安心できるレベルだと思います。