救急車はなぜ白いのですか?
回答
救急車の色が白に決まった理由ははっきりしませんが、救急業務が開始された当時、外国から輸入したものが白だったこと。また、白が清潔なイメージであることなどの理由によるものではないかといわれています。
さらに詳しく
「道路運送車両の保安基準」という運輸省令(昭和26年7月28日第67号)で決められています。
第49条第2項には、「緊急自動車の車体の塗色は、消防自動車にあっては朱色とし、その他の緊急自動車にあっては白色とする」と定められています。
救急車は、その他の緊急自動車に分類されますから白色ですが、側面には赤の一線が入っています。この赤線は、昭和11(1936)年1月20日に東京の救急業務を開始するに当たって、(財)原田積善会から寄贈を受けた6台の救急車にも入れられていたもので、当時の東京朝日新聞には「純白に赤線を引いた6台の救急車」を紹介されています。
東京の救急業務は、すでに日本赤十字社東京支部が2台の白塗り救急車をもって行っておりましたから(昭和9年12月29日開始)、これと区別する意味から赤線を入れたとする説と、消防部が行うものであるから消防車の赤を入れたとする説などがあります。
現在では各消防本部などが定める内部規程によって運用されています。